初めて陸に上がった魚の見た空は…?

好きなことを好きなだけ

カフェイレ 2018年8月13日 村松崇継さんゲスト回

【ラジオ「ポルノグラフィティ晴一のカフェイン11」レポ】
※多少抜け漏れあります。

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お盆休み突入、おめでとうございます。祖先に手を合わせながら、それとは別にしっかり楽しんでいきましょう。


お盆休みの月曜日。
地元に帰った君、君はいつもどんな風に過ごしていますか。

因島に帰って必ずすることって、…うちねぇ、家のすぐ近くがね、近くにお墓があるんよ。墓場が近いんよ。じゃけ家の窓開けたら先祖代々の墓があるけぇ、そう、お墓ビュー。
だから窓開けて、手を合わせて…。
今浪さん「お手軽!(笑)」
閉めて(笑)
今浪さん「(笑)」
まぁまぁ100メートルくらいあんじゃけどね(笑)、とりあえず。遠くですいません!って。
はい、お盆休み、地元たっぷり満喫してください。

今夜のカフェイレはゲストを迎えてのプログラム。
シンガーソングライター・作曲家の村松崇継(むらまつたかつぐ)さんをお迎えしてお送りしたいと思っております。


♪ライラ


さっそくゲストをお迎えしましょう。シンガーソングライターで作曲家の、村松崇継さんです!よろしくお願いします!
村松さん「よろしくお願いします!初めまして~」
晴一「初めまして!」
村松さん「いやもう、お会いできて、光栄ですもう。僕の青春は、相当カラオケで歌ってきましたので」
晴一「ありがとうございます!」
村松さん「もうほんとに、今日、お会いできて光栄です」
晴一「とんでもないです」
村松さん「よろしくお願いします」
晴一「お幾つですか?」
村松さん「えっとちょうど今年で、こないだ40(歳)になりまして」
晴一「ちょっと下だ」
村松さん「ちょっとだけですね。4年間だけなので、同年代な感じなんですけど」

晴一「あのー、リスナーの皆さんに簡単に村松さんのプロフィールを紹介させてください!」
村松さん「ありがとうございます」
晴一「村松崇継さん。静岡県浜松市出身。国立音楽大学作曲学科卒業。…もうこの時点で、バンドブームでギター持った俺たちとはまったく違う…」
今浪さん「(笑)」
村松さん「いやいやいや…」
晴一「…出身ていうね。譜面が読めるっていうことです。差がここかいっていう(笑) はい。
在学時代から早くも映画などに楽曲を提供されていました。
プロデューサーとして、様々なアーティストへも楽曲を提供。自分自身でも楽曲を発表し、シンガーソングライターとしても活動。
2004年NHK連続テレビ小説天花』の音楽を、NHK歴代最年少で担当する。…14年前っていうと、だから、26…?」
村松さん「25…そうですね26歳くらいですね」
晴一「へぇー!それって、どんな風に話が来たんですか」
村松さん「これ、あのー、ほんとにたまたまですね、僕が、ライブハウスでライブをしてたら、そこにNHKの方が見に来てて。で、そのあと楽屋に来てお話を頂いた感じ」
晴一「…そんなことあるんすね!?」
村松さん「(笑) びっくりなんですけど、ほんとの話なんですこれ」
晴一「『きみ今度うちのライブ出てみないか』なんは、バンド業界にはまたあるかもしれんけど、
楽屋来て、『連続テレビ小説の音楽やってみないか』って言われるわけでしょ?」
村松さん「そうですね。ちょっとびっくりしましたけどねぇ」
晴一「ほぉ~。でも見に来られてるってことは、村松さんの音楽がお好きだったんでしょうね」
村松さん「その前にちょうど『突入せよ!「あさま山荘」事件』って映画の音楽を僕が担当していて、その音楽を気に入ってライブを見に来てくださった…」
晴一「なるほど。そりゃそうか。ふらっと来てはないか(笑)
続けますね。いっぱいあるからね。
最近で言うと、ジブリ映画『思い出のマーニー』、『64-ロクヨン-前編』、『メアリと魔女の花』で日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞、2年連続しかも!」
村松さん「そうですね、『64-ロクヨン-前編』と『8年越しの花嫁』っていう映画で、2年連続…」
晴一「あっなるほど!ごめんなさい、こちらの情報が錯綜しててすいません、プロフィールがすごすぎて…。『64~』と?」
村松さん「『8年越しの花嫁』っていう映画で、連続日本アカデミー賞…」
晴一「…を受賞した。まぁなんせスゴイってことですね!」
村松さん「いやいやいやいや…」
晴一「ほんまにあの~…すごい、立派な、プロフィール…」
村松さん「いやなんかこういう風に、書くと堅いですけどね。でもあの、まだまだなので」
晴一「いや、これだけこの…、今紹介したのは劇伴のやつが多かったんですけど、これ劇伴って、映画だと、どれぐらい作るんですか」
村松さん「映画だと、だいたい20曲…少なくて20曲くらい、多くて30曲、くらい」
晴一「テーマ曲の長いのもあれば…」
村松さん「そうですね、短いのもあって、だいたい平均30(曲)くらいですかねぇ」
晴一「僕その劇伴の現場に行ったことがないんですけど、噂に聞くと、ほんとに譜面をミュージシャンにばーっと渡して…」
村松さん「そうですそうです」
晴一「まぁ俺たち…俺が下手くそなんもあるけど、1曲を1日かけて録るみたいなレコーディングの仕方だけど、もう30曲なんてどれくらいで録るんですか」
村松さん「だいたい録りは1日です」
晴一「1日で30曲録るんよ!?」
村松さん「(笑) そうですね(笑)
もうワンテイクやってはい録ろうみたいな感じが、多いですね」

晴一「あっ間違えた!って人はいないの?やっぱり」
村松さん「いますいます。そういう人は結構…でも周りから、弦…ストリングスのレコーディングとかだとほんとにもう、間違えた人が袋叩きに遭っちゃうので…(笑) 結構大変なんです、もう皆真剣に」
晴一「いやほんまそういうペースで録って、しかもクオリティを出せないと…」
村松さん「とダメ、っていう」
晴一「っていう現場ですもんね」
村松さん「でもスタジオミュージシャンはレベル高い方が多いので…」
晴一「で、それももちろん、瞬時にディレクションしていかなきゃいけないわけでしょ?」
村松さん「そうなんです。結構、大変ですね…」
晴一「それはもちろんミュージシャンの集中力もあるけど、それをディレクションを当然されるわけでしょ」
村松さん「しますします」
晴一「その集中力っていうのも…」
村松さん「集中力途切れないというか、もうずーっと。まぁ弦はだいたい3時間4時間で録るので、またちょっと休憩して、今度木管とか金管とか。そのあとギターとか、ピアノとか入れてくんですけど、だいたい」
晴一「これちょっと、…じゃから、ほんともうばーっと録ってるから、あとで『これちょっとピッチ気になるな~』みたいなことはご自身では絶対許せないでしょうから、そんなこと絶対ないように集中して聴く…」
村松さん「ピッチが悪い時はその時点で止める…」
晴一「聴き逃すことなんてありえない?」
村松さん「ありますよ!でも、ありますけど、まぁ相当集中しては聴いていくんですけど。結構、大変な…」
晴一「ほぉ…劇伴って大変って言うもんなぁ~…」
村松さん「そうですねぇ」
晴一「すげぇなぁ…。まぁ音楽という畑ではあるけど、全然この、ロックバンドとまた違う、ステージの…」
村松さん「いやー、やっぱりこういう…劇伴ばっかりやってると、音楽の大事さっていうものを時々忘れかけちゃう、んですよ。
だから、1曲にどれだけ集中して、いい音づくりに、とか、このギターのリフを、とか、なんて言うのかな、もう1曲に集中していくってことを、僕はもう…やっぱり劇伴ばっかりやってると、その大切さみたいなものを忘れかけちゃう、ことがあるから、よくないなぁと思って」

晴一「だからきっと、シンガーソングライターとしても歌われて…」
村松さん「そうなんですよ。そこに戻って、原点回帰するってことをしないとっていう」

晴一「劇伴の話はいろんなプロデューサーの人から聞いたりするけど、まぁー、レベルの高いし過酷な…」
村松さん「そうですねぇ。まぁ結構過酷です。締切も…」
晴一「あるしねぇ…。で、あれでしょ?その、村松さんの現場でそんなんがあるかどうかわかんないけど、台本ができなかったりどんどん変わっていったり…」
村松さん「(笑) はい(笑)」
晴一「映画のプロデューサー、ドラマのプロデューサーの方が、音楽への明確なイメージがなくて、(出来上がったのを)聴いてから…」
村松さん「ああ~。よくご存知ですね。そういうことも…」
晴一「聴いてから、『これ、こうしたかったなぁ』みたいなことがあったりもするわけでしょ」
村松さん「しますねぇ。あの、最近僕、そういう作品はまぁ、あんまりないんですけど、過去ね、ほんとに企画書しかない、時があって…」
晴一「はいはい。こんな映画とかドラマを撮りたいっていう…」
村松さん「そう、あのー、で、いわゆる役者さんとかも、主役ぐらいしか決まってなくて、であと企画書しかなくて、『はい30曲書いてください』みたいな(笑)」
晴一「!!(笑)」
村松さん「言っちゃいけないのかもしれないけど、ありました」
晴一「いやいや大丈夫です、特定されないから大丈夫です」
村松さん「特定されないから大丈夫かな? 」

晴一「たとえばこの、『64~』で言うと?えと、あの人よね、佐藤さん」
村松さん「佐藤浩市さん」
晴一「佐藤浩市さんのテーマとかあるわけでしょ?」
村松さん「ありますね。主人公の喜怒哀楽みたいなのを書いたりするんですけど」
晴一「ですよね。それはなにを元にして…プロデューサーが『こんな音楽で』って言うんですか」
村松さん「あの、そう言ってくる場合と、まったく言われない場合とあるので、…まったく言われない場合は自分でデモ出して。もちろんその、『こんな感じ』とか、『こういう映画の雰囲気を目指してる』っていう参考になる映画とか言われて、それに近づけていくっていうこともあったりとか」
晴一「なるほどー」
村松さん「時と場合によるんですけど」
晴一「作曲家のスキルも必要だけど、言ったら音楽プロデュースって力?自分でこの世界を音楽として作るっていう発想力も、必要ってことですよね」
村松さん「最近、よく…いろんな監督で多いのが、海外の作品のこういった雰囲気にしたいとか。こういった…なんていうのかな、空気感みたいなものが必要、って言われることがありますね、はい」
晴一「は~。そこまで出してくれる人もいるし、」
村松さん「まったくなくておまかせって監督もいるし…」
晴一「おまかせって言われてもねぇ~」
村松さん「(笑)」
晴一「それと、やっぱさっき仰ったように、ご自分で歌われる曲とかは、全然作り方が違う?」
村松さん「違いますね。もうあの、いわゆるちょっとあの、どっちかというと劇伴の自分は職業作家的なところになるので、最終的な感性というのは演出家ありき、なんですね。
たとえば『このシーン、自分は絶対悲しい曲つけたい』と思っても、『いやそこハワイアンかけてよ』って言われたら、そうしなきゃいけないっていう使命があるんですね。
で、そうするとそれが、自分は悲しい曲かけたいと思って作ったけれども、音楽家村松崇継として、全国配給…もっと言っちゃうと全世界に発信されちゃうことも、あるじゃないですか。そうすると、あまり言えないけど(笑)、ストレスフルな現場もあったりとかもして。
やっぱり、職業作家として、サウンドトラックを作るのもとちろん楽しいんですけど、そればっかりやってると音楽家として、どうしようかなというところでシンガーソングライターというか、自分のアルバム持たしていかないとっていう

晴一「で、バランスを取ると」
村松さん「そうです」
晴一「これ昔あった『たけしの誰でもピカソ』みたいな企画で、たぶん村松さんの前にピアノを置いたら、悲しい時ーって言ったらほんまに悲しい曲が作れるわけでしょ」
村松さん「はいはい」
晴一「でも、『嬉しくて、でも過去を思い出して憂鬱になった』とか、そんなんが、ピアノで変化できるわけでしょ」
村松さん「そうですね」
晴一「俺絶対できんけぇそんなん」
村松さん「いやいやいや…」
晴一「楽しかったら最初から最後まで楽しい!しか書けんから(笑)」
村松さん「いやいや…それがもうめちゃくちゃ作品性があるから」
晴一「いやいや…そういう音楽のスキルはまた全然違うもんだよねぇ」

晴一「はい、ここで来週22日にリリースになる村松さんのアルバム『青き海辺のカタルシス』から1曲聴かせていただきたいんですが…
アルバムについては後ほど、じっくり伺いますが、まずは1曲、お願いします!」
村松さん「村松崇継最新アルバム『青き海辺のカタルシス』から、『いのちの歌』」


♪いのちの歌 /村松崇継

シンガーソングライターで作曲家の村松崇継さんにちょっと質問

我々の仕事にはつきまとう締切、きちんと守る方ですか。

村松さん「これ…そうですね、あのー、劇伴系の締切は、絶対なので。そこはもう、必ず。
締切守らないと、もうその後が、編集がもう間に合わなくなっちゃうのでそこは守るんですけど、
自分の作品の締切は、あっちょっと、もうちょい行きたい!って時があって、きちんと守れない時もあったりも、しますね。晴一さんどうですか」

晴一「僕はね。守りますよ(ドヤ」
村松さん「(笑) さすが」
晴一「比較的守ります。なんかそわそわしちゃうんが嫌だから」
村松さん「ああー」
晴一「ま、締切がひとつの、まぁ区切りみたいなことだと思ってるんで。
やっぱそう、あれなんですね。劇伴ん時と、自分がアーティストでやる時に、区切りを付けられてるってことですよね」
村松さん「そうですね。ちょっと別人な、感じがありますね、はい」
晴一「んー」

《月刊音話》

メール:僕は晴一さんの影響でプロ野球もよく観るんですが、よくTVである、「選手の憧れる選手の才能」を紹介するコーナーから思いつきました。
「ミュージシャンの憧れるミュージシャンの才能」って何かありますか。
晴一さんはドラえもんの道具かなんかで欲しい「人の才能」ってあるんでしょうか。

晴一「なんか、ありますか?才能…ミュージシャンとして」
村松さん「んー…僕は、ほんとにまだシンガーソングライターとしてド新人なんですけれども、作詞…いわゆる詞がすぐ浮かぶ方、ってすごいなっていう…言葉のマジックというか、すごいなと思いますねぇ」
晴一「てか、このアルバムほとんど(作詞)されてますよね」
村松さん「はい」
晴一「めっちゃ時間かかるんですか」
村松さん「かかりますね。曲はすぐ出来るんだけど、もう詞が!めちゃめちゃ時間かかる…(笑) かかっちゃいます僕は。なので詞から…詞先(しせん)で埋める方の素晴らしさが、すごいなぁと、つくづく思いますねぇ
晴一「詞先書ける人ってすごいよね」
村松さん「すごい…ですね」
晴一「メロディって、まぁ村松さんほどのスキルがありゃそりゃある程度自由はあるけど、それでもある程度枠が…音楽っていう枠があるけど、言葉ってほんと無限だから…」
村松さん「無限ですもんねぇ」
晴一「その枠がないなかで、最初に詞先で書くって…」
村松さん「はい、すごい…」
晴一「シンガーソングライターの人、ま、aikoちゃんとかそうらしいんですけど、すげえよなぁと思うなぁ。
なんでも、書いていいんですよ」
村松さん「そっか、すごいですねそう考えると」
晴一「なんでも書いていいもんにまず1文字書くってすげえ難しいよ」
村松さん「晴一さん今まで詞先ってあります?」
晴一「ない!
村松さん「(笑) 言い切っちゃった(笑)」
晴一「それこそめっちゃ怖いです。その、自分の実力みたいなのが、もろにそこに出るわけでしょ」
村松さん「あぁ、そうですよね」
晴一「曲先だと、まぁある程度言ったら世界観もあるし、言葉数も…」
村松さん「わかりますわかります」
晴一「もっと書けるけど、まぁこのぐらいにしといたろかみたいな」
村松さん「(笑)」
晴一「ことができるけど。詞先なんて書いたら自分の言葉が、丸裸だから」
村松さん「丸裸ですもんね。怖いですよね~」
晴一「こわい」
村松さん「すごいなやっぱ詞先でできる人」
晴一「そう思う。
俺はね、ミュージシャンでね、欲しいのって言ったら、まぁちょっとベタで申し訳ないけど、やっぱキース・リチャーズの、あの、弾かないのにかっこいいっていう…。実際やっぱ見たりすると…」
村松さん「世界観を作っちゃうもんね。存在からしてね」
晴一「そうそう…もうほんとに、弾かんのよ!」
2人「(笑)」
(後ろで今浪さんも笑ってる)
晴一「びっくりするよ!(笑)」
村松さん「あれ、すごいですよね、間をみんな楽しむ感じがね」
晴一「そう。よくブルースギタリストって、いかに間を空けれるか、っていうね、間の音楽で。音楽って間は大切やけど。キース・リチャーズ、間っていうか!」
村松さん「(笑)」
晴一「もう、弾かんのかーい!っていう(笑)」
村松さん「かなり長い時とか(笑)」
晴一「そうそ(笑) ちゃーん、ちゃーんで終わる時とか…2音かーい!けどかっこいいっていう…」
村松さん「そうですねぇ」
晴一「ロックギタリストって、究極がキース・リチャーズがあるから、彼はあれだけアイコンとして残ってんだろうなぁと思うなぁ」
村松さん「弾かない、世界観を作るのって難しいですよね…」
晴一「弾かないのよ?(笑)」
村松さん「すごいですよね…」
晴一「だからもちろん、スキルフルな演奏を聴かせる、っていう世界観もあるけど、ま、ロックバンドのギタリストとしてそこにいるだけ、で成り立つ!っていうのはねぇ、あんな才能…まぁ欲しいっつってもあの人しかないもんじゃけぇ」
村松さん「うーん」
晴一「まぁでも羨ましいところですよねぇ」
村松さん「なるほど」


メール:私は保育園に務めて6年目、夢でよく園児たちが喜びそうなゲームを思いついて、起きた瞬間に思い出せなくてもどかしい思いをする朝が結構ある。3ヶ月に1回くらい。
晴一さんはそういう感じで夢の中で曲や歌詞を思いつくことはあるんでしょうか。夢で仕事のことを見ることは?

晴一「これって、村松さんの場合はあれでしょ?譜面書けるから、作曲の時ってピアノ使うんですか?」
村松さん「ピアノ使いますね。ピアノ使って譜面書いたりする時もあるし、こう普段の生活で思いついたりすると携帯とかに、歌ったりとかね、しますけどね」
晴一「あのー、よく映画やドラマでモーツァルトモーツァルトかな?もう、弾くより、譜面書くスピードが、思いつくより遅くてイライラするみたいな…」
村松さん「ああ~。昔はね、ほんとに手書きでめっちゃ書いてたんですけどスコアを。今だんだん(作曲)ソフトが進化してきて、変わってきましたけどね」
晴一「もう弾いちゃった方が早い…」
村松さん「そう、弾いちゃった方が早いってなってきちゃったけど…。
でも、夢でこう、曲が出てきたりします?晴一さん」

晴一「あの、寝る瞬間に出てくる…」
村松さん「あ、寝る瞬間?」
晴一「作曲習慣…というかメロディばっか考えてるときは、…そろそろ寝るって時に思いついて、起き上がるか起き上がらないかで悩むことはあります」
村松さん「(笑) それであ、ちょっとこれ、書き留めとこうとか弾いとこうか…」
晴一「ちょっと、携帯入れとこうか…」
村松さん「眠いけどみたいな」
晴一「眠いけど。」
村松さん「(笑)」
晴一「タクシーの中で思いついて、運転手さんに聞かれるのが嫌だから、鼻歌入れたんだけど(音量が)ちっちゃすぎて、後から聴いたら聞こえなかったりとか(笑)」
村松さん「(笑) なるほど(笑)」
晴一「どう、ありますか?夢で」
村松さん「たまに夢で、めっちゃいい曲生まれてて、でも起きたら忘れちゃうみたいな」
晴一「忘れるよね~」
村松さん「忘れますよね~」
晴一「あれってほんとにいい曲だったのかなぁ?」
村松さん「(笑)」
晴一「っていうね(笑)」
村松さん「ありますね(笑)」

晴一「でも、譜面が書けるっていうことは、楽器がなくても作曲できるわけでしょ?」
村松さん「んん、そうですね。一応、そうですね」
晴一「頭ん中で、和音が鳴るわけでしょ。すごいなぁ。(囁き)
それ、もちろんこの、劇伴のときは、アレンジもすべて…」
村松さん「あ、やりますやります」
晴一「となると、まぁ俺はアレンジしないけど、ドラムがこうなってベースがこうなってギターがジャーンっつって歌が入ってっていうのじゃなくて、
ここにストリングスがこうなって、バイオリンがこうなったからビオラがこうなって、チェロがこうなったからエレキベースはこうなってみたいなことを…」
村松さん「結構全体で出てきますね」
晴一「すごい、それがどうなっとんじゃろ。絶対音感の人だからってわけじゃないよね、きっとね」
村松さん「なんかこう、小説とか読んでて、一緒に鳴ってる感じ。小説を映画だと思って。小説一緒に読んでくじゃないですか。それとともにこう、自分で、音をつけてるみたいな、そういう習慣があって」
晴一「トップのメロディだとか、アルペジオだとかみたいなんが、それがこう和音になって…」
村松さん「そうですね、こう、音となって鳴ってて…。脚本読みながら鳴ってて、それをこう、横でパソコンで弾いてくみたいな、ことをします」
晴一「んー…俺あの、超能力とかはあんまり信じてない方だけど、
この絶対音感って、超能力ですよね?
村松さん「(笑) そうなのかな!?(笑) えっ?」
晴一「だって、持ってる人にしか、わからないわけでしょ?」
村松さん「ああー…思ったことなかった、絶対音感が超能力って(笑)」
晴一「持ってない人にとっては、そんなことあるの?ってもんで。例えばスプーン曲げれる人にとっては、いや曲げれるもん!こうやったら曲がるもん!って」
村松さん「ああ、そうか…」
晴一「ポンってやったらこれがなんの音かわかるわけでしょ?」
村松さん「そうですね。それはわかりますね」
晴一「それはだから、スプーン曲がるもん!と一緒で…意味わかります?(笑)」
村松さん「(笑) なんとなくわかります(笑) でも、スプーン曲げてる方が全然すごいと思いますけどね」
晴一「だから、同じことだと思うのよ」
村松さん「ああ、確かに、そっか」
晴一「そういう意味では、野球選手がホームランを打てるのは、もうあるじゃん。筋肉がいっぱいあるし、このスピードでバット振りゃあ…鍛え上げたもの。
まぁ絶対音感もそういうもんかもしれないけど、知らない人にとってはほんとに…」
村松さん「でも絶対音感も、鍛え上げたものみたいですけどね。なんか3~4歳くらいまでに、という事だから」
晴一「でしょ?たぶんユリ・ゲラーも3歳くらいまでにスプーン触ったら…」
村松さん「(笑) そこ(笑)」
晴一「曲がっちゃったのよきっと(笑)」
村松さん「晴一さん面白いですね(笑)、なるほど」
晴一「いやいや、と思うのよ(笑)」
村松さん「超能力持ってるってことなのかな…」
晴一「ま、言い方を変えたら、絶対音感がこの世に存在するんだから、超能力があっても、不思議じゃないというか」
村松さん「ということか」
晴一「目をつぶって、太平洋を越えた双子の弟に、『だって目をつぶって考えたら、伝わるもん』って言う人がいても、おかしくはないな、ってことかなって」
村松さん「なるほどなるほど」
晴一「どうでもいい話じゃけど(笑)」
今浪さん「(笑)」


♪ブレス


晴一「来週22日に発売のアルバム『青き海辺のカタルシス』について伺いたいと思うんですけれども。
…この、歌ってるアルバムっていうのは、以前にも?」
村松さん「あっいえ、ないんです。実はシンガーソングライターとして初めてアルバムを、出すんです」
晴一「なるほど、サウンドトラックとしては何回も…」
村松さん「そうなんです、作ってきて。今までは、実はあの、クラシックレーベルから、ピアノのインストゥルメンタルのクラシカルクロスオーバーみたいなジャンルで出してたことはあったんですが、ほんとにシンガーソングライターとしては初めてのアルバムを…」
晴一「ほぉー。また全然違うもんですか」
村松さん「違いますね。まさか自分がこの年にして歌うとは思ってなかったんで…」
晴一「今まで歌ってはなかったんですか?」
村松さん「ないんですよ」
晴一「ライヴでも?」
村松さん「はい。あ、ライヴで、今年になって初めて1回歌ったんですけど。これまで歌ったことがなかったんで、人生何が起こるかわかんないなって自分でもびっくり、新たなスタートという感じで」
晴一「歌ってみてどうだったんですか」
村松さん「あのー、今までインストゥルメンタルのライヴをずっとやって来てて、自分ピアニストとして『ピアノで歌う』っていうライヴをしてたんですね」
晴一「ピアノで、歌う…」
村松さん「いわゆるピアノで歌ってる…まぁ歌わないんですけど、ピアノで旋律を歌いながら、それをバンド形式で、いろんなジャンルのテイストの曲を、ライヴハウスで、ライヴ活動はインストゥルメンタルでしてきたんですが。
自分ではピアノで歌ってはきたので、今度は自分で歌ってみようと、思って、ほんとに音楽家としてリスタートした、っていうのがこのアルバム、なんです」

晴一「なるほど。もちろん聴かせていただきましたけど、そんなたどたどしいことは全然ないけど、ピアノで歌う…、俺もギターで歌ってるつもりだけど、全然そのようには歌えないけど、歌えるんですねやっぱね」
村松さん「(笑) そう、ですか(笑) でもギター歌ってますよね、晴一さんのギター。僕、大好きなんです」
晴一「ありがとうございます。ギター頑張って歌おうとするんだけど、それを声に変えれるかっつったら、全然違うものですね」
村松さん「ああ、違う、ものですよね。結構最初ちょっと大変だったんですけど、歌いだしてみたら意外と楽しくて」
晴一「ああ。これから作るインストにしてもまた曲が変わるかもしれないですね、ご自分で歌われると」
村松さん「そうですね。変わってくるんじゃないかなーと、思いますね」

晴一「今回の収録曲が全7曲、ですか?もちろん曲自身がいいのも元より、木曜ドラマ『未解決の女』の音楽、『メアリと魔女の花』…で、Simple lifeって書き下ろしの曲があって…」
村松さん「あります」
晴一「『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の音楽、繋がりはじめた新たな糸…で、イノセントブルー」
村松さん「はい。これは『ラストチャンス 再生請負人』から、はい」
晴一「曲タイは、インストの場合どうやってつけるんですか?」
村松さん「えっと、その場面を見て、その雰囲気…どういう場面でどういう音楽が鳴ってるのかを見て、タイトルをつけたり。あと劇伴でも作ってる時から想いがあるので、それをタイトルにしていくっていう感じですけどね」
晴一「007の殺しのテーマとかも」
村松さん「そうですねそうですね、まさにまさに」
晴一「やっぱりこの曲にこのタイトルありみたいなインストのタイトルもありますからね。まぁあれは邦題じゃけどね。
(アルバムの)聴きどころみたいなのは?」
村松さん「聴きどころはですね、やっぱり今まで自分が、ここ2年間で作り上げてきたいわゆる劇伴の代表曲もそうなんですが、
シンガーソングライターとしてはじめてスタートした、竹内まりやさんと一緒に楽曲を生んだいのちの歌や、今『ラストチャンス 再生請負人』の主題歌になってますStarting over、そして書き下ろしのSimple lifeも含めて、ほんとにジャンルの幅が大きいアルバムになってるので、楽しめるんじゃないかと思います」

晴一「なるほど。そして、ライヴも!」
村松さん「そうなんです」
晴一「『村松崇継 LIVE Vol.3…」
村松さん「 ~青き海辺のカタルシス~』ということで、Billboard Tokyoで、9/8の土曜日にやらせていただきます」
晴一「これ2ステージなんやね」
村松さん「そうなんです。1stステージが16:30からで、次のステージが19:30から開演になります」
晴一「これどうやって再現するんですか。ストリングスめっちゃある…」
村松さん「バンド編成でリアレンジをして、再現するんです」
晴一「ストリングスはいない?」
村松さん「ストリングスは、バイオリンだけいるんですけど」
晴一「で、このおっきな世界観を…」
村松さん「そうなんです。そこがね、結構大変なんですけど、毎回、バンドアレンジでまたリアレンジして、世界観を出して、やっていきます」
晴一「それはまた、アルバムのものとまた違うものが聴けたり…」
村松さん「楽しめると思うので。またあのー、そうですね、ライヴアレンジ版もまた楽しめるんじゃないかなと、思います」
晴一「なるほどね。ぜひ、9/8の!」
村松さん「土曜日なんですけど、Billboard Tokyo」
晴一「ぜひ、足を運んでみたらいかがでしょうか!」
村松さん「よろしくお願いします!」
晴一「ではアルバム『青き海辺のカタルシス』から、もう1曲、お願いします!」


♪Starting over / 村松崇継


エンディング

ハルイチノオト 次は8/21火曜日


晴一「今日は村松さんをお迎えして、お送りしましたけれども。
まぁ世の中にはいろんな職業があるし、エキスパートというのは、すごいなと思いました!」