初めて陸に上がった魚の見た空は…?

好きなことを好きなだけ

カフェイレ 2018年7月2日 近藤和行さんゲスト回

【ラジオ「ポルノグラフィティ晴一のカフェイン11」レポ】
※多少抜け漏れあります。

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決戦の日ですね。まだまだ、起きてないと、いけませんね。
その時間まで、このラジオをお楽しみください!


ワールドカップ、日本の試合時間とラジオの時間がかぶらなくて、よかったですね。
これ各メディアの人が思ってることなんでしょうね!
今浪さん「(笑)」
27時から?
今浪さん「日本時間、はい!」
それでもやっぱり視聴率すげぇ取るんじゃろうきっと。
日本の次の試合、決勝トーナメント1回戦はこの後4時間後の深夜3時から、相手はFIFAランキング3位のベルギー。
…あのー、まぁここ数日、もうTVをつけたら各メディアはサッカーのこと…
…もうワイドショーでも、ニュース番組でも、相手の戦略こっちの戦略、注意する選手、日本が心がけること、ってほんとに大特集してんのに、この番組は俺がまったくわからないから…(笑)
今浪さん「(笑)」
すいません。
一応見たよ!あの、あれは。
今浪さん「1次リーグですか?」
え?1試合目が、セネガル
今浪さん「コロンビアでしたね」
コロンビアか。コロンビアは、えっと、退場になるまで見た!
だから、1点取って、寝た!
コロンビアは、じゃけぇ最初にコロンビアの選手がハンドして…
今浪さん「3分めぐらいでしたね」
そうそう。で、1点取って。
もうそこソファーで寝っ転がっとったんじゃけど。1点取って、(人数が)10対11よ。
今浪さん「そうですね」
これは勝つじゃろって、寝たの。
今浪さん「あーなるほど」
次の日見たら、すごい、それでも大金星!みたいな。サッカーの世界ってそういう世界なんだなーつって。

で、セネガル戦は観ようと。
おんなじように、12時からだったかな?ソファーで、カープでも観てたのかなぁ。
3時間後に、「Hey Siri!12時」に起こしてって。
ソファーで仮眠取ろうとしたら、
…(Siriには)0時って言わにゃいけなかったんよね。
今浪さん「ああ~!時間ね!」
もしくは24時か、0時か。
12時って、次の日の昼間にアラームが鳴ったのよ。
今浪さん「Siriは忖度できなかったか~(笑)」
お前サッカーじゃろうが!(笑)
ちょうど、なんか夜中の2時くらいに目が覚めて。
12時にはじまってる試合に、2時くらいに目が覚めて。
一応TVつけてみたら、大谷の出てないメジャーリーグやってて(笑)
今浪さん「(笑)」
寝ようつって。

で!こないだの、ポルトガル戦?
今浪さん「ポーランド戦!」
ポーランド戦か(笑)
今浪さん「(爆笑)もう、興味の薄さが!(笑)」
ちゃんと見たよ。鳥かご作戦とか。
これで、次の日またこの作戦のことで、賛否が出るんだろうなって思いながら、勝ってよかったなと思いながら、見ましたよ。
今浪さん「いや、負けましたけどね、ポーランド戦は(笑)」
晴一「ああ!」
今浪さん「(笑)」

負けたけど、決勝に進めてよかったなぁつって。
あれすごいよね?西野監督の。
あれほんま丁半博打じゃん。どこにコインをbetするかって話じゃん。
まぁせめて、2点取られたとしたら、もしかしたら日本の対ポーランドで、後半攻めて、カウンターで取られて、敗退したら、やっぱり批判は少なかったと思うんよ。
今浪さん「0-2で負けて」
負けて、決勝トーナメント行けなかったら、ある程度批判はあったと思うけど、
今浪さん「負けて潔しみたいな」
想定内の、あれじゃったと思うんよ。
じゃけど、あれでもし鳥かご(作戦)やって、別会場のセネガルとコロンビアが同点になって敗退したら、
ものすごい…!3倍返しみたいなことになる、批判が!
今浪さん「もう(笑)もう、そうですよ、半沢直樹ももうフルボッコですよ(笑)」
じゃけやっぱりそこにちゃんとその、自分らの戦略にbetできた、コインを置けたっていうのは、勝負師だよね。
あのまま…よお語っとるな俺!
今浪さん「(笑)」
確かに観てても、点は入りそうになかったし。
もう、ポーランドの選手がボール持つ度すぐピンチになったもん。
今浪さん「早かったですねーボールやっぱねー」
はい!ということで、この番組、ワールドカップの情報満載でお送りしたいと思いますけれども!
今浪さん「うそぉ」
嘘です!
今夜のカフェイン11は、突然のゲストとお届けです!
たまには社会のことにじっくり語ってみたいプログラム!


あのー、カフェイレ長くやっておりまして僕も。
楽しくおしゃべりしておりますし、それを聴いてくれてるリスナーの方にもありがたいなと思うんですけれども。
そんなかで、カフェイレ聴いたら時々は賢くなったなと思える番組でもいいじゃないかと。
ということで!
社会のこと、経済のこと、政治のことにめっちゃ詳しい人にゲストに来ていただいております!
詳しくは後ほど!


♪Mugen

ちょっと質問

君は政治や経済の話題、いつ頃から関心を持ち始めましたか?
選挙権のことを考えるとこれまでは20歳から、これからは18歳からそれなりに関心がないといけないはずですが。

…僕、晴一は…でも、大人になって、よ?
やっぱ昔父ちゃんが見よったNHKのニュースなんて、ほんましょうもなかったけぇ。
なんで大人の人らはこのしょうもないもん見よんじゃろ、そりゃあアニメの方が面白いじゃんと思いよったけど、

いつの頃からか、やっぱNHKをつけることが多くなるし、そういうアニメとかゲームとかの作られた世界もそりゃ面白いけど、
それよりももうちょっと面白いことが、政治の世界とかそれこそ世界の情勢とかであるなってことにだんだん気づいてくるのよね、やっぱり大人って。

この番組で政治について話してみるレギュラーコーナー、《政治を語ろう~誰の時代かと問われたら》を、月イチくらいでやってますかね。
それは少ない僕の知識で、つたないトークでお話ししておりますけれども。
今回は!ゲストを、お迎えしてお送りします。「教えて詳しい人!」っていうことですね。
今浪さん「(笑)」

読売新聞 編集委員論説委員の、近藤和行さんです!
近藤さん「はじめまして、よろしくお願いします」
よろしくお願いします。詳しい人、教えてください!
近藤さん「頑張ります!」
このカフェイン11、リスナーの方、熱心に聞いてくださる方もいらっしゃいますし、
僕のどうでもいい話も、楽しんでいただける人もいるんですけれども、
せっかく聴いてくれるなら、ちょっとちょっと、みんなで賢くなっていこうということで、近藤さんに来ていただきました!

近藤さんを僕から簡単に紹介させていただきますと、
兵庫県出身、東京大学経済学部卒業。1984年読売新聞入社。青森支局を経て、89年から経済部へ。
財務省、外務省など、中央官庁、日銀、財界などを担当。2007年から編集委員、2013年から4年に渡ってBS日テレ「深層NEWS」キャスター。
…漢字が多いプロフィールですね。
近藤さん「そうして紹介してもらうとなんかすごく、自分でも立派に思えてくるんですけど、ただ単に馬齢を重ねてきただけだなと思いましたね」
晴一「いやいやいやいや!」

政治や経済のことを詳しく伺える方としてお越しいただきましたけれども、BS日テレ「深層NEWS」キャスターもやられてた…?
近藤さん「そうなんです。番組自体はまだやってるんですけども、報道番組で、まぁキャスターらしきこともやってました。
なかなか、喋るってことも難しいんですよねぇ」

晴一「難しいですよねぇ…」
近藤さん「晴一さん上手いけど」
晴一「いやいやいや(笑)とんでもないです」


まずなんですけれども、TV観ててもよく出てくるワードで、馴染みはあるんですけど本当に俺たちはわかっているのかっていう。
メール:トランプ大統領をどのように評価していますか。
私は好きではないし、剛腕で強引だなと思っていますが、アメリカンファースト、と言ってまずは自国民のためになることをやろうとしていることについては、羨ましいなと思う。
他国のことよりもまずアメリカ!という姿勢は、社会だったらボスとしてはとても頼もしいと思うから。
アメリカではミュージシャンや俳優の人がカメラの前で堂々と政治家を批判しているのを見てすごいなと思う。日本人はしませんよね。
見えない勢力の圧力とかあるんでしょうか。

晴一「このアメリカンファースト。トランプ大統領が、選挙の時からずっと言ってましたし、
トランプ大統領が行動するたびにこのアメリカンファーストという考え方がよく取り沙汰されるんですけれども。
トランプが言うアメリカンファーストって何ですか」
近藤さん「あのねぇ、アメリカンファーストっていうのがトランプ大統領になってから殊更目立つようになってきましたけれども、
実を言うとね、アメリカって昔から自分ファーストなんです。自分第1位なんですよね。
ただそれを、むき出しにしてこなかっただけ」

晴一「はい」
近藤さん「だって昔の貿易摩擦なんか、80年代のを考えてみても、日本なんかアメリカからどんどんどんどん要求されて、自動車の輸出自主規制、あんまり輸出しませんよってのやったり、鉄鋼もそうだし、半導体もそうだし、殆どの分野でかなりやられてきたんですよね。
それは要するにアメリカの産業を守るために、というのはずっとアメリカの一貫した姿勢ではあるんです。
ただそれをアメリカは『自由貿易が重要だ』とかね、『民主主義が大切だ』というオブラートに包んで、いままで世界の盟主でありえたんですけども。
トランプさんになってから、その辺りの綺麗事を全部取り払って、むき出しになって来たんですよねぇ」

晴一「このアメリカ自体は、自由だとか共生だとか、そういうイデオロギー的なもので、世界の盟主としていれたってとこもあるじゃないですか。
おっしゃるように、アメリカの利益をゴリ押しせずに、イデオロギーに包んで。それをもうやめるってことなんでしょうか」
近藤さん「やめるっていうかね、もう維持できなくなってきたんですよね。それはもう、最大はお金の面。
今までのように、アメリカが世界最大のマーケットで市場があって、そこにいろんなお金が集まってきて、そのお金を使って…『世界の警察官』て言葉ありましたよね、
あちこちに軍隊を派遣して、まぁ覇権を維持するって言ったらあれなんだけど、世界のリーダーであろうとしてきたんですけれども。
先進国が成熟経済になってきたうえに、中国がすごく後を追いかけてきた。ちょっと異質な、共産主義国家が世界第2位。
2030年頃にはアメリカ抜かされるって言われてます」

晴一「へぇー」
近藤さん「そういう状況のなかで、お金が足りなくなってきたんですよ。
そうすると、国内でも不満が当然出てくる。
いままでアメリカは素晴らしい国だ、世界の盟主だと国民を鼓舞するものがあったんですけれども、最近見てると『そんなことよりも俺たちの職がなくなってる』と。
移民に職を取られてるじゃないかと。昔からのアメリカ系白人が貧乏になってるじゃないか、っていう不満がすごく高まってきて、維持できなくなってきた。
それをトランプさんはうまく利用した、って言ったら怒られちゃうかな?
それを活用して、大統領になったと言ってもいいと思うんですよね」

晴一「アメリカ国内では、…僕、前の選挙を興味深く見てて、もうアメリカのプライドじゃなく、自分の生活…だから車作ってる人とか、ああいう低収入層?が、実際アメリカにあんなにいるとも知らなかったし、そこの人気をトランプさんはすごく持ってるんでしょうけど、
アメリカ全体としたら、やっぱアメリカの誇りみたいなことと、なりふり構わず実益、っていう層に分かれてると思うんですけども。
それはだいたいどういう割合というか、アメリカの国内でのトランプの評価っていうのはどんな感じなんですか」
近藤さん「言われてるのが、中西部っていうシカゴ、デトロイトといういわゆる製造業のベルト地帯、ここに伝統的なアメリカの白人層が住んでる、たくさんいらっしゃるって言うんですね。
でも最近の、海外からの移民の流入とかで1番職を失ったり影響を受けてるのがその伝統的な白人層だって言われてるんですよ。
これが(人口の)半分弱くらいいるって言われてるんでしょうかね。
そこにものすごい不満が溜まってて、そこにトランプさんは『いやいや、アメリカが利益をかすめ取られるようないままでの制度は、俺が壊してやる』と言って大統領選で勝ち上がったわけですね。
だから、そこのところの層というのは非常に、数は過半数を超えて7割8割いるってわけじゃあないんですけれども、非常に堅い層で。
トランプ大統領の支持率って30%台なんですけれども、歴代大統領ではすごく低いって言われてるんですけれども」

晴一「うんうん」
近藤さん「でも、そこからなかなか…岩盤が下にあるっていうんですけれども、(支持率が)下に下がらない。一定の堅ーい支持層がトランプさんを支えてる。
それが、自分たちが虐げられていると思っているアメリカ系の白人の人たち、というふうに言われてるんですよね」

晴一「なるほど。
だからその人たちの強烈な支持があり、ある程度その人たちに応えていくとしたら、言われてたように(任期が)4年で終わるみたいなことがもしかしてないかもしれずに、その先の第2期もやる可能性だってあるってことですよね」
近藤さん「そうですね。ただそのためには今年9月の中間選挙を乗り切らないと、ここで共和党が多数を失うと、政権が上手くいかなくなって、政策が実現できなくなって支持が落ちてきて、今度の大統領選で負けてしまうかもしれない。というような状況があるんで、
今もうしゃかりきになってね、中国を叩き、EUを叩き、カナダに文句を言い…」

晴一「貿易戦争って言葉がこんなにしっくりくる…
貿易戦争の宣戦布告ってのがあるとしたら、まさにそんなこと言ってますもんね」
近藤さん「報復の連鎖って、僕らなんとなく今まで、歴史上の中では頭でわかってたんですけど、ああこれが報復の連鎖なんだって、今まさしく起きてますよね」

晴一「(政権が)もうしばらく続くとして、トランプさんとか、アメリカがアメリカンファーストってことを全面に出してくるような状況が続けば、日本に影響があるとしたらまず何でしょう」
近藤さん「あのね、それはやっぱり貿易問題で言ってるのは、トランプさんはその、貿易赤字に非常にこだわってるんですよね。
1番、(赤字が)多いのが中国、次が日本・ドイツというところあたり。日本から言うと黒字ですよね。
まず日本は同盟国なんで、変な叩き方はしないと思うんですけれども、こと貿易問題に関しては、いろいろ言ってくると思います。
実際はね、今もうすでに二国間で、日本とアメリカ2人だけで…まぁどことも言ってるんですけど2人だけで交渉して、もっといい貿易ルール作ろうじゃないかと。
これは昔歩んだ道で、80年代に日本はアメリカと二国間交渉をやって、徹底的に負けて、いろんなものを飲まされてきたって歴史があるんで、
日本はやりたくないんだけども、トランプさんはそれに引きずり込もうとしてる、という状況です」

晴一「あの、アレじゃなくてね?」
近藤さん「マルチっていうあのWTOとか、TPPとか…」
晴一「TPPOじゃなくて、多国間で結ぶんじゃなくて、FTPでしたっけ?」
近藤さん「こっちのはFTAです(笑)」
晴一「FTA(笑) 知らんじゃろのう?なんとなくTVのニュースで聞くけど!
…だからそういう二国間で、平等なみんなが納得するルールじゃなくて、この二国間で納得すればそれはそれで成り立つみたいなルールで、アメリカは各国とやりたいと」
近藤さん「もうちょっと言うとね、要するにその多国間でやると日本は…2人だけでやると力の違いって圧倒的だから、日本はボコボコにやられるんですよアメリカに。
でも多国間でやると、日本とまぁ例えばEUが連携して組んで、一緒にアメリカと戦おうよというような戦術が取れますよね。
だから、アメリカから見たら叩く相手が分散してやりにくいんですよ。
日本とか、アメリカに比べて相対的に力が弱い国は、他のいろんな国と結んだり交渉したりしながら対アメリカっていう交渉ができるんで」

晴一「ひとりひとり体育館の裏に呼ぶみたいなことか」
今浪さん「(笑)」
近藤さん「そうそうそう!ひとりひとり呼ぶか、まとめて呼ぶか」
晴一「まとめて呼ぶとね、ちょっとそりゃアメリカもなんぼなんでも…そういうことかぁ。
…この先アメリカが、そういう世界の警察やら盟主だとかって立場を降りたとした時に、となると日本の同盟国としての重要度というのは、それ以前よりは、きっと落ちますよね?」
近藤さん「日本そのものは、まぁ北朝鮮ちょっと動いてますけど対中国を睨むと日本の極東におけるアメリカの安全保障上の重要度っていうのは変わらないんです、たぶん。
低下するということはないんだけれども、今まで自分たちで持っていた軍事ひょう(←うまく聞き取れなかった)を、日本ももっと持ってくれよと」

晴一「はい」
近藤さん「在韓米軍についてももっと韓国が金払ってくれよと。ヨーロッパにあるNATOっていういわゆる軍事体制についても、もっとドイツとか金払ってくれよという言い方をそっち側ではしてる。
要するにまぁ今まで通り戦力は出しましょうと」

晴一「はい」
近藤さん「でもお金はあんたもっと出してちょうだいと、言い始めてるんですね」
晴一「もう、この時代になってきた時に、中国…もちろん軍事的には(日本に?)いた方がいいんでしょうけど、すぐ行けますもんね?2日もあれば日本から…グアムからでも展開できるっていう。
世界の警察を考えたら北朝鮮なんか許せなかったもんだったはずなのに、(核兵器が)飛んでこなかったらお前んとこいいよ、って姿勢になるってことじゃないですか、世界じゅうで」
近藤さん「そういうふうに見えますよね」
晴一「あっ、違うんですね?」
近藤さん「そこんとこちょっとよくわかんないんですけども、実際まぁ、対北朝鮮に関しては長距離ミサイルの開発をやめて、アメリカに届かないんであればまぁ、手を握るか、という空気は濃厚ですよね今のところ」
晴一「うーん…。
それは昔だったらそういう不届きな国家は、アメリカの名においてこらしめてたのに、それはたぶんアメリカンファーストみたいな言葉の流れからそういう対応になってきたと思うんですけど、そういうことじゃないんですか?」
近藤さん「厳密に言い始めると非常に複雑になっちゃうんですけど、アメリカが今まで叩いてきた国っていくつかあって。
イラン、イラク、で北朝鮮。まぁ他にもあるんですけれど」

晴一「シリアとかね」
近藤さん「イラン、イラクっていうのは、要するに中東の石油の政策上非常に重要なところなんで、ホルムズ海峡とかそこら辺の海を押さえられるとアメリカの国益に非常に大きな影響が出るんで、さかんに介入するんですよ。
北朝鮮は、あえて言うと我々日本人にとっては非常に重要な脅威なんですけれども、アメリカにとっちゃさほどの…石油がある訳じゃないし、そういう意味じゃぁね、朝鮮戦争で戦った相手という敵ではあるんだけど、国家戦略上イランとかイラクほど重要かっていうとそうでもなかったんですよね。」

晴一「なるほど、なるほど。」
近藤さん「そうして実質的にイランとかイラクに介入したのに比べれば、放置してきたんですよ」
晴一「中国との緩衝地みたいなことですよね、ちょうどよかったみたいな」
近藤さん「ところがどんどんあんなことになってくるし。
しかもいま後ろにいる中国の力が…先ほどちょっと話しましたけれども経済成長がものすごくて、2030年にはアメリカを抜くんじゃないかっていうものが後ろにいる国家、が北朝鮮になってしまった。
その軍事上のバランスも、中国がどんどん強大になってきて。
なかなか力と力で対決するというのは、たぶんないんでしょうね選択としては。
そうすると、後ろに大きな支持者がいる国が北朝鮮で、どうすんだよなというのが実際のアメリカの今の迷ってるところなんじゃないかなぁと思います」

晴一「なるほど…これもう面白いじゃろぉ??」
近藤さん「(笑)」

今度機会があったら、2030年には中国が世界一の経済大国になる、また世界のルールがきっと大きく変わるとかあるでしょうし、そんな予想図みたいなのを聞かせて欲しいと思いますけども!
…この1コーナーでずっと行くわけにいかないんで、この後も引き続き、読売新聞の近藤和行さんと、政治を語ろうを続けます」


♪グッドニュース

読売新聞・近藤さんにちょっと質問

近藤さんは子どものころ、どんな仕事に就きたかったですか?

近藤さん「僕はね、父親が兵庫県日本茶の商売をやってたものですから、
…親父が3代目かな?だからわたしもそれを継ぐんだろうなぁというふうに思ってました」

晴一「へぇ~、長男ですか?」
近藤さん「長男です。
ただね、僕らの世代そうなんですけど、日本茶があんまり…70年代80年代ってあんまりみんな飲まなくなってきて、それでなんとなく、こう、『将来あんまりこの商売の展望、開けないかな』と親父がたぶん判断したんでしょうね、自分で閉めるからお前はもういいというふうに言われて、今のように流れ流れて…」

晴一「流れ流れて?…めっちゃ兵庫の神童だったんでしょうね」
近藤さん「いやいや(笑) そんなことないです」
晴一「『和行はちょっと賢いけぇ勉強させとけ!』みたいな(笑)」


政治を語ろうのコーナーに戻る。
晴一「TVではずーっとモリカケ問題やってるじゃないですか?
ちょっと飽きてきたぐらいだけど、国会とか予算委員会とかでずーっとやってるじゃないですか。1年半とかですよね。
僕の疑問はですね、多少不適切なところがあったのかもしれないけれども、1年半、他の重要なことを審議する課題があるのに…まぁ他ではやってると思うんですけど、でもあんなに引っ張らない…
要するに首相の素養みたいなことをずっと問うてるわけでしょ」
近藤さん「そうですね」
晴一「1年半もするようなことなんですか?」<近藤さん「あれねぇ、なんて言ったらいいんですかね。やってること自体は、森友も家計も、要するに友達をちょっとえこひいきしちゃったねって。
奥さんがちょっと、通ってる所を知ってる人にちょっとえこひいきしちゃったんじゃないの?っていうそういう話ですよね。そのものは。
ところがそれに付随して、財務官僚による公文書の改ざんとかね、国会での虚偽答弁くさい、要するに民主主義の根幹を揺るがすような話がかぶさってきたもんだから長くなってきてて。
後者の方の文書改ざんだとかは徹底的に解明すべきだと思うんです。
もうひとつの、ちょっとえこひいきしちゃったんじゃないのってのは、まぁこれ意見割れると思うんですけども、最初のうちに総理が『不適切でした』と、言やあ終わった話だと僕は思うんですよね」

晴一「(首相)やめるって言っちゃいましたもんね、なんか(問題に)関係したら」
近藤さん「TVはねぇ、登場人物が面白すぎたんですよ。籠池理事長とか」
晴一「キャラが強いですもんね!」
近藤さん「出来事の本質プラス、ワイドショー的な面白さ。これがねぇ、重なり合ってこんなことになってるんじゃないかなぁと」
晴一「これ国会の追及で言うとですね、ワイドショー的に面白いところはあると思うんです。
仰られたように、キャラクターの…籠池さんの長男さんもまぁまぁのキャラクター…濃い大阪の感じでして、面白いところはあったし。
ワイドショー的には盛り上がるのはともかくとして、でもそれが与党の人たちは、世論だと思ってるところがあるんですかね?やっぱり。
だから世論を自分たちが受けて、権力と闘わないといけないみたいなことを思ってるところがあるのか…本当にこの1年半、ロッキード事件リクルート(事件)みたいな、完全に利益を得てる人がいたら、だから安倍首相がふところにがっぽがっぽ入れてたら追及するべきだし…
でもそんなことないじゃないですか。多少…もしかしたらあったかどうか知らないけど。
あるいはワイドショーの与党が忖度して?やってるとこあるのかな」
近藤さん「国会議員とか政党に関わってる人達にとって世論って何かというと、政党支持率内閣支持率の数字に響いてくるかどうかということだと思うんですね。
モリカケ問題というのは、何か起きるたびに(支持率が)がーんと下がってきた。
なので野党は『これで安倍政権追い詰められる!』と勢いに乗るし、与党の方も『やっぱこれまずいよね』という空気があるんですね。
ただまあその、ふにゃふにゃした結果というか…すっきりしない感じでこの1年ふわふわと続いてきたのは、与党内というか安倍一強って言われる自民党内の力関係?
ほんとはちょっと政党支持率も下がってるしこの状況じゃ僕らの選挙マズイんじゃないかと思ってる与党の人たち結構いるんですけど、
安倍さんの政権ってこれまで選挙勝ち続けてきた政権だから結構強いんで、ちょっと文句を言ってね、与党内から足を引っ張ろうという動きにはなかなかならない。
そんなことをしても自分たちの得にはならないという計算も与党の人たちにはあったと思うんですよね」

晴一「こないだの選挙で勝ったじゃないですか自民党が。それは言ったら、政治家の世界で言う禊的な要素もあったのに、まだこの問題が続いているってこと言うと…
いつ終わるんでしょうね」
近藤さん「安倍さんとか、与党の方には禊的な気持ちはあったかもしれないけど、野党に言わせりゃ別に、森友問題の可否を問うて勝ったわけじゃないから…禊は関係ないと。
その後新しい問題も出てきたりしてますから、禊論で済ませるのは難しい話がだとが思うんですけれども。
私個人的にはね?モリカケのモリの方だったらね、昭恵さん本人がなんでそうしたのかってことを、文書改ざんとかは別ですよ、聞きたいって声は世の中に多いし、
カケの方は、家計理事長が地元の記者だけで25分間の会見しましたけれども、そろそろ終わりですってぱっと打ち切っちゃったでしょ。やっぱあれだと、『なんだよ』と普通みんな思いますよね。
よろしくないっていうか、どこかですっきりしないまま来てるんで、どこかできっちりね!区切りをつけるような会見なりなんなりしないと、僕は心情的には終わらないと思いますよ」

晴一「はよ終わらんと、次の話しなよと思うんですけどね」


メール:生まれて初めて選挙に。
楽しくもなかったし、つまらなくもなかったけど、その後の県知事選の開票速報を今までより興味をもって見たが、投票率は57%くらいとのことだった。
ネット投票にしたらもっと高くなると思うと父に話したら、投票率が上がると与党が困るからそれはありえない、と言われ…
投票率が上がるとよくないっていうのは矛盾してるなと感じたがどうなのか。

晴一「きっと若者の投票率ってとこにも通じて来ると思うんですけれども …
このお父さんが言うことはほんとなんですか。投票率が上がると、与党が困る」
近藤さん「いま一般的に言われてる構造は、与党…自民党は結構組織票があったり、公明党、これはもっと堅い組織票があって、どんな天気になろうがほぼ確実にある程度の数は行くんですね。選挙に行って投票する層がいるんですけれども。
それが何かあるとそれが増えるかって言うとそんなことはないんです。
一方野党の方は、旧民主党もそうでしたけど、特に都市部の、政治に対して怒りがあるときは投票に行ってこらしめてやるみたいな人、関心がなくなると選挙に行かない、そういう人の支持が多いのが旧民主党をはじめとした野党だったと言われてるんですね。
だからおっしゃる通りです。
投票率が上がるってことは、今日はいいやって言って。選挙ってだいたい日曜日ですよね。天気もいいし遊びに行こうかと思ってる人達が、わっと来るとどちらかというと野党系に投票する確率が増えるって言われてるので」

晴一「なるほどー!」
近藤さん「そうすると投票率が上がると与党が不利だと、いうのはまさしくその通りかなという気がします」

晴一「高齢者と若者の投票率がすごい違うじゃないですか」
近藤さん「高齢者は結構(選挙)行かれますよね」
晴一「若者が選挙行った方がいいってのは、僕も思うし…やっぱり政治家っていうのは投票してくれた人の方を向いてやるもん。
今は高齢者…まぁ高齢者ももちろん大切だけど、ちょっと格差があるじゃないですか。
若い奴らも頑張って働いてるし、税金納めてるし、この国を支えてるのに、高齢者の方に手厚いんじゃないかって若者がいっぱいいると思うんですけど、
解決の道を探るには若者の投票率は大切なことですよね」
近藤さん「おっしゃる通りです。まさしくいろんな政策っていうのは高齢者の方向いてるんですよね。
高齢者の年金だとか医療費だとかの負担、本来もうちょっと上げようというのが正論としてあるんですけど、なかなか政治は実行できない。なぜなら高齢者に不利益を与えると選挙でしっぺがえしを受けるからという面はすごくある。
お金を持ってる高齢者にはもっと負担してもらう…当たり前のことですが、そんなことさえも前に進まない状況がある。
それはやっぱり、この年代層に痛い政策を打つと、こんど選挙でしっぺ返しされるよねって気持ちが強くあるんです。
そういう意味では、全世代がもっと選挙に行ってくれることがいいし、政治家がどの層見てやるか、
みんなに満遍なくいい政策をとるのが1番いいわけですから、そのためにも、(投票率を)上げる。
逆に言うと、僕らが行くっちゅうことなんですねそれはね。」


晴一「(メールの話題)県知事選、57%もあったんですかね」
近藤さん「新潟県は、ちょっと問題があって知事やめられたから、ちょっとみんなの関心が高かったのかもしれない」
晴一「知事選で57もいくんだと思ったけど…」
近藤さん「しかも原発問題がある県ですから」
晴一「あっ!なるほど」

はい、ほんとに面白かった、あの、ありがとうございました。
きっとリスナーのみんなも「はぁ~ん」って、「はぁ~ん」って聞いてくれたんじゃないかと思いますし…
またスタジオに足を運んでもらうのも申し訳ないんで、時々電話で出てもらえません?
来てもらうのが1番なんですけど…
近藤さん「はい、『あいつわかりにくいからやめさせろ』という声がなければもちろん…」
晴一「(笑)」
近藤さん「私でよければ、こんなお話させていただきますけれども」
晴一「ぜひ!また色々教えていただいて、僕とリスナーを賢くしていただければ…よろしくお願いします」
近藤さん「こちらこそよろしくお願いします!」

近藤さんから1曲リクエスト。
晴一「いいですね、近藤さんの回って感じですね」


いい日旅立ち / 山口百恵


ね、面白いよねやっぱね。
今回は最初ってことで概要を話していただいたけれども、もっとこう、1個に焦点をあてて深堀りしていけば、もっと面白い話があるし。
時折出て頂いて、その時起こってることを噛み砕いて教えてくれたら…僕も面白いなと思います。

ちょっとお知らせ

7/7 TV出演決まってます。
THE MUSIC DAY 伝えたい歌』
昼12時から、11時間の生放送のどこかに出ます。
…これどこに出るか言うちゃいけんの?
まぁ俺も知らんけど。
ブレスを、歌います!


♪ブレス

エンディング

ハルイチノオト次回は7/3の予定
ブレスリリース7/25 ポケモン主題歌
しまなみロマポル

今日はちょっと変わった、いつもの放送とは変わったゲスト、内容でお送りしましたけど。
ぜひ、感想など送っていただけると、今後の番組づくりの参考にさせていただきたいなと、思います。


がんばれ日本!