初めて陸に上がった魚の見た空は…?

好きなことを好きなだけ

カフェイレ 2018年4月30日 BUTTERFLY EFFECTツアー完走!

【ラジオ「ポルノグラフィティ晴一のカフェイン11」レポ】
※多少抜け漏れあります。

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ツアーが終わりましたね。

世の中はGWに突入。そして全国ツアー32箇所39公演が終了。
ラジオ時間の僕はあと1公演残ってるところに住んでるんですけども。
11月から始まって、色々予期せぬ出来事が起こり、GW前まで足掛け半年?長くやりましたねぇ。
今日はそのツアーについてじっくり語る回。

GWか。俺はまだラジオの国…24日だからGW前で、旅行でもしようってトリバゴ調べたら、めちゃくちゃ高いね!
まぁこんな時期に予約なんてって感じだけど、一応調べたらでっかい部屋しか残ってない。なんちゃらスイートみたいな。でもそういうのも、もう2泊で30万とか。
今浪さん「1番安いの見つかるトリバゴで?(笑)」
世にいうツインとかはもう埋まってるんじゃろうけど、残ってる1番いい部屋はめっちゃ高いのしか残ってなくて。
今非常にGWの身の振り方を悩んでるところ。早く取った方がいいですよ皆さん!


♪夜間飛行


今日のフリートークはツアーの感想からって紙に書いてあるから、ツアーの感想から。
今回はアルバムツアーってこともあって、アルバム…まぁBUTTERFLY EFFECTをどう聴いてもらうかってことを考えていて。

俺が勝手に言うんじゃけど、ポルノの神7みたいな曲あるじゃん。
今浪さん「(笑)」
まぁ7個あるか知らんけど、まぁアポロ、サウダージ、アゲハ蝶、ミュージック・アワーハネウマライダー、ネオメロ…は入るかわからんけど。数えたことないけど神7って呼んでるんよ。

もちろんヒット曲でフェス行ったりだとか、でっかい横浜スタジアムとかだと、はじめて来てくれる人もたくさんおるけぇ、そういう神7ね(笑)、でご機嫌伺ったりはもちろんするんだけども。
そればっかりに頼りよってもアルバムを表現するってことにはならないから、
今回はあえてそれを外したってことじゃないし神7から何曲かはやったけど、アルバムの世界で聴かせたいってのがすごいあって。
細部まで映像化だったり紗幕の使い方だったり綿密に考えたし。

今回勉強になったのは(今までもわからなかったわけじゃないけど)、
やりたいってことが自分の中にちゃんとイメージがあってそれをぶつけると、周りのスタッフはプロだから、しっかりそれ以上のものを返してくれる。ぶつけるってことがすごく大切だとわかった。
ぶつけるものがこっちにないと返ってくるものも中庸。
なんとなく曲順並べて2時間ライヴやりまーすなんて提出したら、映像の人、PAの人、衣装の人…その人らはプロだからなんとなく形にしてくれる。
だけど具体的にぶつけるものがあれば、あっち(各スタッフ)も粋に感じてくれるし、それ以上のものが返ってくるっていうのが今回気持ちよかった。
手直しや打ち合わせもたくさんあったけど、チームでのぶつかり合いみたいなのが来てるお客さんにちゃんと伝わったんじゃないかなぁと思うね。

やっぱり俺たち…演出考える時は自分は一生懸命客観視をしようとしてるところはあるけど、結局ライブに入ったら演奏することしか出来ないわけだから。昭仁も、最高のステージであと俺たちは演奏するだけだみたいなことを言いよったけど。
それが今回出来たから集中できたし、表現できてるっていう心地良さや手応えを感じられた。

すごい思い出に残ってるのは、39公演の殆どが地方公演だから宿泊が入る。公演×1.5とかの泊数があるわけよ。50~60泊はしとるんじゃない?
その中でスタッフやサポートミュージシャンとご飯食べたり酒飲んだりすることももちろん多くて、その中でずっと音楽の話ができたなぁと思って。細かいことから概念的なことから。いつも音楽の話ができた。
たとえば真助(Dr)と「この曲はどこに重心置いて叩いてる?」みたいな話題からずっとその話題に。俺はこう思う、俺はこう思うみたいな話になって。
森男(B)もリズム隊だからリズムの話かな。音燭の話だとか。
tasukuくん(G)とは、ギタリストだから機材の話とか音色の話。
康兵(Key)は鍵盤だけどプロデューサー気質もあるから、ライヴの置きどころとか、ポルノのライヴはこういうふうにしたらいいんじゃないかみたいな発想もあるからそんな話をしたり。
nang-chang(Mani)とはシーケンスの話。コンピュータにレコーディングした音が全部入ってて、全部出したらCDの音っていうようなのなんだけど、どう間引いて最小限でライヴ感を出すかとか。
そういう話をずっとしていましたね。すごい楽しかったなぁ。今回のツアーの収穫であり思い出。


♪Working men blues


ツアー完走しました!残すは打ち上げのみ。
この時点では横浜公演が残っとんじゃけど、スタッフたちがもう忙しいけぇ(注:本来なら3月末でツアーが終わる予定だったので、元からあった違う仕事が入ってたり、福山雅治さんのドーム公演の方に行く人もいるとのこと)、今回は大打ち上げみたいなのがないんよ。
あ、郡山の後に1度やった。まだ本ツアーのスタッフがたくさんあったけぇ、しかも泊(はく)だったけぇ。
関東だと車で来て帰っちゃうけど泊まりだったから郡山でやりました。

どんな感じかというと…うちのボス女マネージャーがね、本気でブルゾンちえみをやったの。ほんまによう似とるんよ!本気でやり通して。
いうても素人じゃん。照れたり、ネタ仕込んできても後がグダグダになるパターンがあるけどあいつはやりきったんよ。ビンゴ大会でも「32番」とか。アタック音もやってて。それを最後までやりきるっていうのはすごいよ。
今年新社会人の人にアドバイスするなら、そういう機会あると思うんよ。挨拶でも、忘年会で一芸やるとかもあると思うんだけど、そこでやりきる姿勢ってリスペクトになるよ。
うちの歴代マネージャーがそういう打ち上げの時にキャラを作ったりしてくるんじゃけど、中には司会しながら、腰に手を当てながら明らかに腰から足が震えてるみたいな。
今浪さん「だいぶ上から(笑)」
ソニーの子とかはラグビー部の応援を本気でやりきったらやっぱり大ウケしたし、お前すげえな!ラグビー部でそんなことやりよったんかって言ったら「いや?やってません」って。
今浪さん「(笑)」
照れずに歯食いしばって最後までやりきるってのは大事。周りから見る目が変わるなと思いました。


《ライヴツアーの感想メールないん?》

メール:米子公演に参戦。イントロとアウトロのギターがよかったHide&Seekが印象的。セトリはどのように決めましたか?

俺が叩きを作って、みんなであーでもないこーでもないと言って作っていく。
肝な演出、こういうのはやりたい、これは動かせない。とかあるけど。流れもあるし、そういうのを1番感じるのは真ん中に立ってるボーカルだから、彼の意見はすごく参考にするし。
ありがたいことにヒット曲もあるから、お客さんも優しいし、長いこと目をかけてくれる人もいるから盛り上がる曲やったら盛り上がってくれるし。でもそれだと予定調和というか。

アンケートに「最高」って書いてくれる人もおるけんじゃけど、この最高がどの程度の最高なのか考えんといけんと思うのよ俺たち。
ラーメン屋さんがあります。俺たちラーメン作ってて、店の中は満杯よ。これも最高なんじゃけど、俺たちはこれしか見えんけど、店の外にどれほど並んでくれてるか。最高を超える最高があるはずなんよ。
となると曲だけじゃなくて、セットだったり照明だったり映像だったりを曲を表現するために全部使って、もちろん演奏は自分たちができる最高のものをやるっていうとこに持っていきたかった。
クリスマス~はデジタルな曲だから、ああいう演出ができるなっていう。最初に決まったくらいの場所じゃったし。それがきっちりはまったなと思います。


♪クリスマスのHide&Seek

《ちょっと質問》

ポルノグラフィティ次のステージはいつか、君は知っていますか?

6月2日のアミュフェス。どんなものかというとPerfumeとかWEAVERやら高橋優やらが夜な夜な集まってアイディアを出し合っているらしい。多少文化祭ちっくな。
手作り感というか、親近感というか。そういうことになるんじゃないかと、思います!


ライヴツアーの感想引き続き紹介。
メール:熊本公演参戦。復興している熊本を見れてよかった。ライヴ以外で印象に残っている街はありますか?

ちょっと元気づけちゃろと思って行くけど、そんなことなくね、こっちが元気づけられるくらい。そういうものをもらって帰るな。人間って強いんだなと思います。

(印象に残ったのは)妙高よね。アルプス山脈(越後山脈?)が見える場所、北陸ってだいたい見えるけど、雪山なわけ。東京とかって山も海もないじゃん、見えんじゃん。大都会って平野だからね。
新幹線で近づく度に山が大きくなっていって、平地もあるけどそういう風景って日本全国でもあんまりないけぇ綺麗だったなぁという印象もあるし。
雪山が見えるから寒いんだろうなと思って降りたらめっちゃ暑かったり。


メール:八王子公演。考えずに楽しむのがポルノのライヴなんだなと痛感しました。
ポルノが止まらないでいてくれるから私達も前を向ける。

自分らがやってることにどれほどの価値があるのかわからないけど、こうやって言ってくれるとすごく価値があるもんじゃないかと思わせてくれるよね。
嬉しいよね。

俺たちの音楽ってフィクションを書いてることが多くて。俺が歌詞書いたりしたらね。
直接的に背中を押すとか、直接的に俺自身の痛みを共感するみたいなスタイルじゃないけど、そういうアーティストもおるじゃん。
自分の痛みだったり悦びだったり信念だったりを共有して、ファンと繋がるタイプのアーティストもおるけど俺たちはそうじゃなくて、しっかり質の高いフィクションをどうにか作りたい。で、音楽の力でそれを届けたいみたいなのがあるけど。
そういうものに自分と重なることやなにかを感じてくれる人がいるとね、嬉しいよね。

誤解がないように言うとくけど、音楽って自身を表現しなきゃいけないって思いがちじゃん。
俺が「フィクション」とかいうと、嘘話をやりよるみたいなふうに取られるとあれなので言いますけど。映画だって舞台だって、フィクションだからね。
そこでそのフィクションの世界をしっかり作り上げると、そこにはなにか表現が生まれてきたり、メッセージが生まれてきたりするわけよ。
スポーツ選手が「日々の努力でここまで来れました!」とか、直接的な素晴らしい表現もあるけど、そうじゃなくてフィクションでつくりあげていく。
そんなかに何かしら、質が高くなると何らかのメッセージが含まれていくんじゃないかっていうのが俺の考え方。


♪君の愛読書がケルアックだった件


ツアーから離れた話していい?
俺、ジム行くんですけど、うちのジム、メンテナンスと名前の、マッサージとかがあるセットなわけ。
トレーナーの人とマンツーマンでやって、終わったらケアって言って、アイシングしてもらったり。

ある時、横のベッドに、声がいいと言われる役者の方がいらっしゃったの。
で、ああいう人らって、耳を傾けてくれるって前提がないと、あの声届かんよね。意味わかる?
俺がたとえばマッサージしてくれてる人と話してて、「昨日カープよかったねぇ!」みたいな話しとるわけよ。俺の声はどっちかっていうと高い。
でも横にいる人は「ああ。そこちょっと、張ってる?(小低音)」くらいの。
今浪さん「(笑)」
晴一「声ちっちゃ!みたいな」
今浪さん「重低音でね(笑)」
で、いい声だったなぁと思って。その人がおらんなったら、もう1人声のいい役者さんが来たんよ。またその人も声ちっちゃくて。

やっぱ俺のこの喋り方みたいなことで言うと、
次男で、「ねぇ母ちゃん母ちゃん!」っつって声張らんと聞いてくれなかったような家庭環境じゃったと思うんよ。
今浪さん「田舎の町ですからね(笑)」
晴一「だから彼らは落ち着いた静かな、家なのにクラシック流れよるようなとこで育ったんじゃないかと思いますね。
だから福山(雅治)さんは長崎の…」
今浪さん「次男坊ですね」
晴一「あーそうか。じゃあ関係ないか…(笑)」
今浪さん「でもあの人は、舐められたくなくて声低くする練習したって言ってましたからね(笑)」
晴一「練習したらあんな声なるの?」
今浪さん「っていうてましたよ(笑)」
晴一「練習しよっかな?」

今回はツアーの話でいうと、インプロっていう俺が詩を語るっていうシーンがあって。
昭仁の弾き語りと俺の朗読と、バンドメンバーでそういうポイトレリーディング的なことをやるっていうのが、やったことないし、ひとつの世界観になるかなと思ってて、最初から俺のイメージの中にあって。
で、昭仁に「それやってくれんか」つって、「もちろんいいよ」って。
で、自分のとこ、詩を書くじゃん?
俺ん中では演出の方で考えとるけえ、イメージがあるわけよ。
昭仁は弾き語りをやってポイトレリーディングはこんな雰囲気でやる。で康兵と曲も作った。詩も書いた。イメージは膨らんどんじゃけど、同録聴いたら俺の声がだめなんよ!(笑)
今浪さん「(笑) 演出じゃなくて、役者の方の晴一くんですね(笑)」
晴一「全っ然イメージが違うの。
もし演出家と演者としての俺が対峙しとったら、俺灰皿投げるとこだよね。『ちげーよその声!』って」
今浪さん「かつての蜷川(幸雄)さんみたいな(笑)」


♪MICROWAVE

エンディング

ポルノグラフィティ晴一のカフェイン11、閉店のお時間です(低い声)
これ、広島弁に合わんよね?広島弁が高いのかなぁ?関係ないか。


お知らせの後、晴一「しんどいねこれ」

アミューズフェスにも、たくさんの方が来て頂けますように。